パファーに宿るJWアンダーソンの遊び
ファスナーの小さなパーツからフードを外したときの襟元まで、今回のダウンには着る人が近づいて初めて分かる仕掛けがいくつも用意されている。モンクレール(MONCLER)とJW アンダーソン(JW Anderson)が手を組んだ新作は、メンズとウィメンズの2型。大胆なチェックやストライプを前面に見せながら、その内側には機能性と造形的な遊びを丁寧に織り込んでいる。JW アンダーソン 渋谷店で発売される予定だ。 着方まで変化させるシャツ発想のパファー 新作でまず共通するのは、モンクレールのダウンジャケットという機能的なアイテムに、クラシックシャツを連想させる雰囲気を与えていること。表地にはメンズ、ウィメンズともコットンギャバジンが選ばれ、パファーならではの丸みのあるシルエットに、規則的な柄を組み合わせている。 ウィメンズモデルは「モンクレール x JW アンダーソン ストライプド パファー ジャケット イン ブルー & ホワイト」。ブルーとホワイトの線が縦へ伸び、ダウンの厚みとは対照的なシャープさをつくる。柔らかく膨らむ輪郭の上に直線を連続させることで、ボリュームがありながら視覚的には明快な仕上がりとなっている。 冬のアウターでありながら、ブルー&ホワイトの配色からはシャツを思わせる端正さも伝わってくる。ストライプがダウンの凹凸に沿ってわずかに表情を変えるため、一般的なシャツで見る縞模様とは異なる立体的な見え方を楽しめるのもポイントだ。 メンズに揃う「モンクレール x JW アンダーソン プレイド パファー ジャケット イン マルチ」では、印象が一転する。こちらに使われるのはマルチカラーのチェック。いくつもの色とラインが交差することで、ジャケットの表面に複雑なリズムが生まれ、パファーの大きな面そのものがグラフィックとして機能する。 ストライプが線の方向性を強調するデザインだとすれば、メンズのチェックは格子によって面を区切り、色彩を積み重ねていく構成。同じシャツ由来のパターンでも、柄の性格を変えることでメンズとウィメンズを単純な色違いにはしていない。共通するコンセプトから、それぞれ違う視覚効果を引き出している。 今回の協業らしさが濃く表れるのは、こうした大きな柄だけではない。ファスナーにはグラフィカルなジッププラーが取り付けられ、アート作品の一部を小さく切り取ったか...